入口の看板

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看板に掲載したうんちく集

11「普通に生きる」ということはごくありふれた日常の言葉である。
しかし一旦病気になると「普通」がいかにありがたいものか実感される。
体に「異常なし」と言われるときは体内の何十何百の機能がすべて正常に働いていることになる。
これはめったにない「普通のこと」である。
有難や!「普通」に感謝。
10老いること、病気になることを嘆いてはならない。
体の老化や病気の不自由さを経験することにより生きる知恵が多くなっていく。
人は老いることで成熟していくのである。
9何事かにチャレンジしようとする時、年齢は問題にならない。
“今さら、その年になって、もう時期的に無理“などという他人の言葉に心が折れてはならない。
「始めてみよう」と思う心が大切である。
8人は歳をとると枯れ木のように朽ち果てるのではない。
高齢になると多くの経験と英知が蓄積される。
芸術、音楽の感性や匠の技などは加齢とともに発達するといわれる。高齢者にはまだ希望がある。
7人は動物や植物を食料として食べている。
それらはもともと生命を有しているものであり、人はその命の産物を食べているのである。
人類をふくめ生物はすべて他の生物の命を食べなければ生きていけない仕組みになっている。
6大きくゆっくりと呼吸すると自律神経の作用で血圧や心拍数が下がり、心が落ち着く。
① 息を大きく吐く
②吐いたまま息を止める
③腹の力を抜き静かに息を吸う
禅修行で「調息」と言われる呼吸法である。
5人体は約300兆個の細胞で出来ている。
個々の細胞は自力で再生する能力を有している。
身体に大きい傷を受けても、細胞再生の力で自然に治ってしまう。
4人の意識の奥にある心の動きは身体の内臓機能に強く影響を及ぼす。
不安,不快感が心に生じると、すぐに心臓や血圧の変化として現れる。
ヨガ、座禅、瞑想法は副交感神経の作用を高め、心と体の急激な警戒反応を静める効果がある。
3腸の中には約300種の腸内細菌が住んでいる。
病気の予防、免疫作用に重要な働きをしている。
人と腸内細菌は共存してこの人の生命を維持している。
2食べ物は身体の養分になるが、食べ過ぎると健康を害する。
植物に水や肥料を与えすぎると枯れてしまう。
人類を含め生物はすべて自然の摂理の中で生きている。
1よく養生すればいのち長く生きられる。
養生の要は自己の欲望を慎み、これを持続することである。

・・・「貝原益軒 養生訓」より